私が幼児の頃、とにかく手のかからない子供だったらしいです。母の話ですと、ステレオの前に座らせると、童謡やクラシックのレコードに延々と耳を傾けていたといいます。
「いつ頃からピアノを弾き始めたんですか?」とよく聞かれます。私が先生についてピアノを習い始めたのは、1970〜71年、5歳か6歳の頃。よく覚えていませんが、自分から「習いたい」と言い始めたそうです。姉が弾くオルガンを傍らで聴いて育ち、釧路に引っ越してからは、家でアップライトピアノを購入しましたから、そうしたことが契機となったのかも知れません。その後、小学校5年生くらいの時に止めてからは、あとは全部独学。止めた時点では、「ツェルニー○番」くらいまでしかやっておらず、「ソナチネアルバム」にすら進んでいません。ですから、指のタッチも音大卒の方のようにはきちんとしていないし、ペダルの踏み方だって自己流です。
最初の先生は厳しく、鍵盤を押さえる指の形が悪いと、手の甲を叩かれました。
発表会では、先生と「さくらさくら」を連弾しました。

音感が鋭く、先生に感心されました。1年生の頃、音楽の授業で、ハーモニカで曲をマスターする度にスタンプを押してもらい、10曲くらいの路程を進んでいくという企画がありましたが、みんながスタート地点にいた時、私はすでにゴールしていました。マンガの主題歌でも何でも、頭の中でメロディーさえつかめていたら、すぐに吹くことが出来ました。音楽の成績だけは、小学校時代を通じてオール5でした。
私の唯一の取柄は、耳が良いことのようです(演奏家としましては、さほど器用とは思えません)。一度聞いたメロディーは、30数年経っても忘れない程です。あたかも、頭の中に精巧なレコーダーが備わっているが如くです。
その後、家が引っ越す度に、先生が入れ替わりました。
976年12月頃、11歳の時にピアノを辞めてしまいました。当時、男でピアノを習っている子は少なく、サッカー少年団なんかにも入っていましたから、女々しく見られるのが嫌だったのかも知れません。それに、友達の影響でビートルズが好きになってしまい、ギターの方が格好良く見えてしまいました。また、好きな「トルコ行進曲」などを弾きたかったのに、延々と練習曲ばかりやらされ、退屈に思えてなりませんでした(もっとも、私が子供の頃にやっていた習い事といえば、お習字がちょっとと、珠算を2年間くらいのものでしたから、ピアノはよく続いた方だったとは思います)。
その後、中学校時代を通じ、私はほとんどピアノに触れる機会がありませんでした。
音楽の授業はというと、リコーダーのテストで、緊張して手が震え失敗してしまったり、歌のテストで良い点が取れずに成績が落ちてしまったたりと、ふるわなくなりました。
1982年3月、高校の音楽の授業で、「好きな曲を好きな楽器で演奏して発表する」という企画があり、私はピアノを弾くことにしました。昔のクラシックのレコードをひっぱり出して聴いてみたら、とても感動しました。私は、よりによって難易度的にはとても手の届きそうにないドビュッシーの「月の光」を選び、独学で練習を始めました。何か目標を持ち、真剣に取り組んだ最初の経験だったのかも知れません。あるいは、自分の取り柄といったらこれくらいしかないという気持が、余計やる気に拍車をかけたのかも知れません。私は勉強そっちのけで1日数時間も練習し、だんだんと上達していきました。そして、1983年3月、「自由研究演奏会」では優秀者の一人として選ばれたのでした。
やはり、何についても同じことが言えると思いますが、ピアノが上達する秘訣は、まず何よりも音楽を好きになることだと思います。
高校時代、漠然と人前で演奏することを夢見ていた私でしたが、数年後、教会でそれが実現することになろうとは、その時は思いもよりませんでした。
1985年3月、○教会に導かれて以来、私は、会衆賛美、聖歌隊、バンド、ゴスペル等の様々な奏楽の奉仕に携わることになりました。
特にバンドのメンバーは、プロ意識の高い方々で、いつも技術的にも高いレベルを要求されました。毎週日曜日の午後に数時間、時には土曜日の午前中にも練習していた程です。
私は、そのような環境の中で、長い時間をかけて、少しずつ上達していき、複雑なコード等も徐々にマスターしていきました。そう、黒人指導者を招いてのゴスペルセミナー&コンサートからは大きな影響を受け、奏楽技術も随分と進歩しましたね。
以来21年間、礼拝だけでも1000回以上弾き続けてきたわけですから、子供時代に支払った月謝も、退屈な練習時間も、完全にもとをとったわけです。
教会でピアノを弾いていると、いつも楽しいですし、気の合う仲間たちと一緒に演ると、もっと楽しいですね。私は、楽譜にとらわれず、聖霊に導かれるままの即興演奏が得意です。
これからもずっと、主の栄光のために賛美し続けていきたいと思います。
「にほんブログ村−ブログランキング」に参加しています。
応援してくださる方は、クリック、よろしくお願いいたします!