最近、ユダヤ人の手による、イスラエルと日本の文化を比較検討するような内容の本を二冊読みました。
一冊は、元駐日イスラエル大使、エリ-エリヤフ・コーヘン氏著。
いろいろと興味深いことが書かれていました。「コーヘン」という姓は祭司レビ族の家系で、DNA鑑定の結果からも、モーセの兄アロンの子孫であることが間違いないそうです。
著者は、日本武道の心酔者であり、中東戦争に従軍、テロリスト撃退の経歴もあり、独特の視点から、日本とユダヤの類似性を挙げています(もちろん、相違点もまたあるわけですが)。
例えば、戦時の指揮官の「我に続け」と突進する捨身の敢闘精神の類似性とか、言われてみてなるほどなと思いました。
もう一冊は、ベン・アミー・シロニー氏と日本人の方の共著。中川健一先生が「ハーベストタイム」の中で、あえて「日ユ同祖論」に言及して推薦されていました。同祖論に関しては、シロニー氏本人というよりか、共著の方が言及されていて、どちらかというと否定的というのか、「偶然でしょう」、「珍説・奇説にご注意を」みたいな書き方をされていました。
私は、昔から、日ユ同祖論(=イスラエルの「失われた10部族」の血が日本人の中に入っているのでは?という説)に関心があって、今まで色々な本を読んできましたが、これを主張なさるのは、何故か、ユダヤ人か、キリスト教関係者が多いようですね。
私の周りの牧師の中でも賛否両論ありますが、どちらかというと否定的な見解が多いかな。また、詳しくは知りませんが、このことが、昔、ホーリネスの大分裂の要因になったという話もあるようで、クリスチャンの中ではタブー視されてきた面があるのでしょうね。
確かに、今まで「日ユ同祖論」は、トンデモ本も少なくなく、ほとんどミステリーの世界で語られてきた面もありますが、最近になって、シルクロード上の国々から十部族の末裔が発見されてイスラエルに帰還したとか、
イスラエルの十部族調査機関「アミシャーブ」が日本人のDNA鑑定に乗り出したとか、「どこまでが検討に値する問題なのか」というか、真剣に考える時期に来ているのかも知れませんね。
私は「日本人とユダヤ人の関係は、現時点では、だれも学問的に肯定も否定もできないテーマである。」という
中川健一先生の主張に賛成と同時に、「何故日本の中に、こうまでユダヤ的な痕跡が多数残っているのだろうか?」という疑念は、感じざるを得ません。個人的には、どの位の割合であるかは別にして、古代における日本人とユダヤ人の間の何らかの接点の存在というのは、あり得なかっとことではないのでは?という気はします(まわりくどくてすみません)。
私が、今まで読んだ本の中では、ラビ・マーヴィン・トケイヤー氏の本が一番説得力がありました。私は、頭から決め付けて一笑に付す姿勢の方が、むしろ学問的ではないと思います。
でも、結論として、やっぱり謎としか言いようがありません。古墳の中から、決定的な証拠が発掘されたりしない限り。
逆に、例えば「神道や武士道精神の崇高さ」ということを持ち上げ過ぎる余りに、それが聖書と同列に語られてしまう危険性というのも確かにあるのでしょうね。
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